ハモリの話
先生がかいた本の中に載っている「ハモリの話」を紹介します
わたしの歯医者さんは、あたたかい沖縄にあります。
沖縄の家では、夜になると家を守るトカゲのヤモリ(家守、ヤールー)の
ケッケッケッと鳴く声が聞こえてきます。
あれれ?ケッケッケッの鳴き声の中に、ハッハッハって笑っている声が聞こえますよ。
誰だか分かりますか?
ヤールーのいる壁を見ると、一匹だけカラフルできれいなトカゲがいます。
ヤールーにそっくりだけど、この子は歯を守るのでハモリ(歯守、ハールー)って言うんですよ。
あっ、ハールーが何かを見つけたようです。
口を開けて寝ている人から、おいしそうな臭いがするようです。
寝る前にキチンと歯磨きしていない人の口の中には、
ハールーの大好きな食べ物がいっぱいです。
特に歯と歯の間や、むし歯の歯の穴の中では、食べ物が溶けて、
ドロドロになって、トローリとのびておいしそう。
ハールーが長い舌で穴の奥までペロペロペローリと舐めています。
ヤールーもハールーも家族の健康を守ってくれるありがたい生き物だったんですね。
蚊などの小さな虫を食べてくれるヤモリは茶色。
人間のご飯の残り物を食べてくれるハモリは、野菜や魚や肉と色々食べて、カラフルになったんですね。
あなたもハールーにお口の中を舐めてもらいたいですか?
それとも自分で歯磨きできますか?
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